フィラリア予防

フィラリア予防

『フィラリア予防について』

①フィラリアやフィラリア予防薬って何?

蚊の媒介によりワンちゃんやネコさんの肺や心臓に入り込む寄生虫です。蚊がワンちゃんやネコさんの血を吸う際に、フィラリア幼虫が体内に入り込み、6ヶ月かけて幼虫から成虫へ成長すると、肺や心臓に寄生してしまいます。

フィラリア予防薬とは、フィラリア幼虫を駆虫するお薬です。ノミ・マダニの予防薬と違い持続性はなく、投薬したその日にだけ駆虫効果を示します。お薬が最も効くは幼虫が体内に入り込んでから2~6週間後の時期です。成虫になってしまうと予防薬で駆虫することはできません。

月の平均気温が15度を超えるとお腹にフィラリア幼虫を持つ蚊が出始めます。千葉県では4月から11月までその蚊が飛んでおり、体に入り込んだフィラリア幼虫を翌月20日頃に駆徐して頂きますので投薬期間としては1ヶ月ずれた5月から12月までの8ヶ月間となります。

気温によって投薬期間が決まりますので、沖縄県は10ヶ月、北海道は6ヶ月と地域によっても予防期間は違います。

 

②フィラリアに感染するとどうなるの?

感染初期は無症状なので、検査をしないと感染しているかどうかは分かりません。感染から数年経つうちに感染しているフィラリアの数も増え心臓や血管を傷つけるため、駆虫を行っても心臓や肺に後遺症が残り生涯心臓や肺のお薬を飲み続けることになってしまいます。

 

③毎年予防をしているのにフィラリア検査を行うのはなぜ?

フィラリアに感染している子がそのまま予防薬を飲んでしまうと、具合が悪くなってしまうことがあります。昨年予防を忘れてしまった月がある場合や、当院で初めて予防を行う際は検査をお願いしております。